ダンデライオン
Flower12*何度でも君を好きになる-Shinobu-
従業員専用の休憩室には俺1人しかいなかった。

先ほどコンビニに行って買ってきたおにぎりを食べながら、最近スマートフォンにダウンロードしたパズルゲームをして遊んでいた。

時間は後10分ほどで1時になろうとしていた。

そろそろ切りあげるか。

ゲームが終わったところでアプリを閉じると、スマートフォンをシャツの胸ポケットに入れた。

おにぎりを頬張っていると、休憩室のドアが開いた。

入ってきたのは、
「あら、浅井さんも休憩だったの?」

徳井さんだった。

「徳井さんはこれから休憩ですか?」

俺はおにぎりを食べ終えた後、ペットボトルの緑茶でのどを潤した。

「俺、もうそろそろで終わるので失礼します」

そう言って椅子から立ちあがろうとしたら、
「待って」

徳井さんに呼び止められた。
< 266 / 360 >

この作品をシェア

pagetop