嘘つきな背中に噛み痕をアゲル。
仕事中は、もう冷静さを取り戻していた。
幹太が居なかったからかもしれないけど。
美麗ちゃん達のまえでは、普段通り装えていたと思う。
今日もお父さんはお母さんの付き添いで泊り。
足の手術だけなのに、わざわざ付き添うのは、新婚みたいにいつまでもあの二人はラブラブだからだ。
私が居ない方が、気楽にイチャイチャ出来ると思う。
晴哉を失った私の前では、――特に。
お義母さんが、晴の食事とお風呂まで入れてくれて、至りに尽くせりで、私はのんびりと縁側で晴と二人。
けど眠りそうな晴を抱っこしていたら、ワナワナと手が震えていた。
じっと晴がこっちを見る。
一歳になったばかりで、やっと歩けるようになった晴は、まだ『あー』とか『まー』とか、
喃語ばかりで、私でさえまだ『ママ』と呼ばれていなかった。
言葉を上手く伝えられないから、表情で意思を伝えてくれるけど、
時々、じっと此方を見る。