雪恋~幼なじみとのクリスマス~
そんな怒られても…。
本当に好きなの?
冗談なの?


「私…」


いつものように返せない。


「俺とつき合え。冗談でも嘘でもないから。」


拓海のまっすぐ私を見る目に、これは真実だと分かった。


どう返せばいい?
こんな展開になると思ってなかったんだけど。


「私…」

「俺のこと、嫌い?」

「すっ、すすす…」

「何だよ。」

はっきり言わないと。

私も好きって。


拓海も言ってくれたんだから、素直にならなきゃ。


「私も好き。拓海が好き!」

言えた!!


拓海を見ると、照れていた。


「やっと繋がった…」

拓海は力が抜けたように、近くのベンチに座った。

「だっ、大丈夫?」

「大丈夫だよ。」



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