歩んだ先の未来
教室に戻ると
「藍実おかえりー。先生なんだったの?」
と聞いてくる癒音。
「あ、えっと、この前のプリント私だけ違うところに混ざってたみたいで悪かったなって言ってた。」
そう言って顔の前にプリントを
持って見せた。
気を紛らわすためにいつもより
笑っていた
そんな気はなかった筈なのに
不自然になってしまう私の笑顔に
「藍実なんかあった?」
優しく聞いてくれて
一瞬全部吐き出したしまおうかと
思ってしまった。
癒音に嫌われるのが怖くて
吐き出しそうな言葉を飲み込んだ。
「ん?なんもないよー。」
学校祭の準備に集中しよう。
そう思っていたのだが。
そう思えば思うほど
いつにも増して森谷くんが
目に入ってきて
集中なんてところではなかった。
今まではなかなか見当たらなかっなのに
見たくないときに見つけてしまう。
そんな自分に平常心と暗示を
かけて学祭準備に取り組んだ。