センチメンタル・スウィングス
慌てて和泉さんの寝室へ行った頃、また熱が上がり始めたのか、彼は少し息切れしていた。
和泉さんも自覚があるのか、すぐベッドに横になると、お布団にくるまったので、私は、ベッドのそばに置いてあった椅子に腰かけた。

「薬はもう少し後で飲みましょうね」
「もし桃子が俺の看病してくれたら、すぐ治る」
「あ、そ」
「おいおい・・・。チーは、今日一緒に飲みに行ってたうちのひとり。他に10人くらいいたと思う。もちろん、俺以外に男いたぞ」
「そう・・・。冷えシート、つける?」
「今はいい。とにかく、他の奴らは完全に出来上がってたから、俺同様、全然飲んでなかったチーが、うちまで送ってくれた。もしチーでも、まぁ他の女でも、男でも、誰かが俺の前で倒れそうになって熱出してフラフラしてれば、やっぱり俺だって、そいつんちまで送り届けると思う。それが俺の言う、度合の差がないって意味だ。そういうのが嫌だとおまえが言っても、正直そこ変えるのは、俺には難しいわ」
「・・・それは分かりました。私も同じことするだろうから」

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