センチメンタル・スウィングス
「そっか・・・。後、俺は、友だちと呼べるヤツらは、基本的にみんな好きだ。そして桃。俺にとっておまえは特別で、俺が一番愛してる女で・・・。上手く言えないが、やっぱ“好き”の度合いが、俺の思う友だちとは全然違う。おまえだけ特別VIPルーム扱いみたいな、プレミアムS席・・・」

とゴニョゴニョ言ってる和泉さんのセリフがおかしくて、私はクスクス笑った。

「やっぱ俺、そこは差、つけてるよ。おまえにはそう映ってないようだが、おまえを愛してるって思いと、その他の好き、愛してるは、全然違うし別だ。ま、俺のそばにいれば分かるって。だからさ、とりあえず今夜は俺の看病してほしいが・・・おまえに移したくないって、俺、今頃気づいた・・・!」
「もういずみさん・・・なんで私を呼んだのよ」と私は言いながら、しょうがないなぁ、それでいて愛しいなぁって顔で、寝ている彼を見て・・・。

自然に手が伸びて、彼の額から髪を、優しく撫でていた。

「熱出てかなり弱気になってたんだ。だからおまえに会いたいって気持ちがもう抑えられなくて、気づいたら電話してた。“電話はかけてくんな”って、桃子は絶対言ってないぞ」
「そうだっけ。私はここにいるから、別にどっちでもいいじゃないですか。今はもう免疫力戻ってるから、風邪移っても大丈夫だし。看病しますよ」

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