センチメンタル・スウィングス
「ねえ、いず・・慎矢さん」

あぁまた!
2年近く「和泉さん」とか「(和泉)所長」と呼んでいたから・・・。

「ん」
「あの・・・いつからその、私のこと・・・好き、って思ったの」

ああぁ!顔が火照る!!
しかも、自分で聞いておきながら、私しか照れてないし!

「うーん。いつだろーなぁ。分かんね」
「そぅ・・・」
「でもおまえに実際会ったのは、おまえが婚活所で仕事始めてからだが、おまえのことは婚活所に来る前から知ってたしな。ま、でもその頃は、おまえのこと全然知らねーし」
「そうよね」
「てーか、“娘の桃子をハッピー婚活所に入れるから、くれぐれもよろしく頼む”って親父さんから言われて。ぶっちゃけそんとき俺、過保護に育てられた箱入り娘の守りするために、婚活所に入れって言われたのかと思ったし」と、ふてくされ気味に言う和泉さんの顔がおかしくて、私はクスッと笑った。

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