センチメンタル・スウィングス
一体いつから計画をしていたのか。
え?え??え???
と思っているうちに、私の右手の薬指には、ゴールドの指輪が彼によってはめられていた。
真ん中についている淡いピンク色の小さなダイヤが、キラリと光って・・・。

「ステキ・・・。ありがとう」
「結婚指輪は俺と一緒に選ぼっか」
「うん」
「じゃー俺たちの結婚プランは、桃子が先導をきるってことで」
「これ、“お願い”に・・したい」
「“情熱的でロマンチックな恋愛したい”じゃねーの?」
「それは賭けの間に叶ったし・・・ずっと、死ぬまで慎矢さんが叶えてくれるんでしょ?」
「あぁそうだった。ホント、桃はロマンチストだなー」と言った彼のほうが、数倍ロマンチストだと思うけど・・・。

彼は、その甘いマスクに、私だけに見せてくれる、特別甘い笑みを浮かべると、私の髪を少しだけすくい上げて、耳をあらわにし、スッと伸びた人さし指の先で、私がつけているピアスにチョンと触れた。

「うをっ!分かったベニー!散歩だよな?桃、歩くぞ」
「・・・うんっ」

私は、耳元で揺れる、桃色の小さな花を感じながら、彼の隣を歩き出した。


センチメンタル・スウィングス 完

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