センチメンタル・スウィングス
「沢村さん、退会されると思いますか」
「全然。むしろ、おまえと“話”しに、また事務所に来るなり、事務所前に張るなりしてくるだろうな」
「な・・・そこまですれば、立派なストーカー行為ですよ!?」
「一途に思うヤツほど、そうでもしなきゃ、相手にされないと思い込むんだ」
「うぅ・・・」
「おまえを思う気持ちが、一日二日で吹っ切れる程度のものならいい。だが沢村さんは、おまえと結婚することまで考えていたんだろ?」
「・・・そうです」
「プラス、俺の経験上な」

あぁそれは・・・。

「すごく説得力ありますね」
「だろ?」

私の向かいに座ってニッコリ笑った和泉さんは、過去10年ホストをしていたのよね。
この人の軽いノリは、ホスト時代に磨かれた「技術」なのかしら・・・。

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