センチメンタル・スウィングス
「あるに決まってんだろ」
「え・・・なに、が」
「永遠の愛。永遠の愛があると信じてるから、人は永遠に愛する相手を求めて、婚活なり何なりしてるんだ。人ってな、実はすっげーロマンチストなんだぞ。軽ーく生きてる俺だってそうだし。桃、おまえだって・・・」

和泉さんは、調至近距離で私に甘く囁きながら、私の唇に乗せている親指で、軽く私の唇をなぞったり撫でたりしている。

それだけで・・・なんで・・・体がジンジン震えて・・・。
こんなの、初めて。

「一見おまえは冷めてるが、内にアツい情熱を秘めている。だからおまえは・・・したいんだろ?」
「な、なに、を」

あぁ、体が疼いて・・・首筋がドクドクと脈打ってる音が、耳に響いて・・・この人にも気づかれてる?

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