ハンバーガーと私とガールズラブ

私と貴女と孤独な心

           ★


  私は家に帰ると、ベットに倒れこんだ。


 疲れた。


 疲れちゃった。


 なんだか、もう、何にもしたくない。


 今はただ、穂波ちゃんをやっつけたことだけを考えてた。


 ああ、もう、何も失いたくない。


「もう、やだよ」


 私はそう言ってから、布団の中に潜り込んだ。


 布団の中は薄暗くて、少し息苦しい。


 でも、現実の方が、もっと辛い。


 楽しかった夏休み前の、私の生活の全てが、頭の中でぐるぐると回っていた。
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