ハンバーガーと私とガールズラブ
「なんてこった。裏切り者め~」
私はエリを指差して言った。
もちろん、声のボリュームは控えめに。
いくらなんでも、注目を浴びさせるのは可哀想だ。
と思ったら、荒井が教室をさっさと出て行くのが見えた。
エリが慌てて言う。
「いや、あのさ、勘違いしないで欲しいんだけど、あいつ、節約して昼、食って無いっぽいんだよね。可哀想じゃん。貧乏が悪いわけじゃないけど、半年に一回しか食べれないフライドチキンがご馳走とか言ってるし。から揚げのお弁当いきなりあげたら喜ぶかなーって」
お、おう。
「つ、付き合ってるとか、まだそんなんじゃないからね。とと、荒井を追いかけないと」
エリがますます顔を赤くして、それから「じゃ、行って来る」と手を振って、教室を出た。
私はエリを指差して言った。
もちろん、声のボリュームは控えめに。
いくらなんでも、注目を浴びさせるのは可哀想だ。
と思ったら、荒井が教室をさっさと出て行くのが見えた。
エリが慌てて言う。
「いや、あのさ、勘違いしないで欲しいんだけど、あいつ、節約して昼、食って無いっぽいんだよね。可哀想じゃん。貧乏が悪いわけじゃないけど、半年に一回しか食べれないフライドチキンがご馳走とか言ってるし。から揚げのお弁当いきなりあげたら喜ぶかなーって」
お、おう。
「つ、付き合ってるとか、まだそんなんじゃないからね。とと、荒井を追いかけないと」
エリがますます顔を赤くして、それから「じゃ、行って来る」と手を振って、教室を出た。