ハンバーガーと私とガールズラブ
 何言って……


 どこ見て……


 涼子さんが、私の足の付け根に、指を這わす。


 あ…… な、なに、これ……やだ! やだ!


「ねぇ、ほら、これなぁに? 気持ちよくならないと、こんな風にならないんだよ? ほら、ほら? ね、もうちょっと足開いて、ほ、ら。」


 や、め……


 ピンポーン


「ん? 誰よ、良いところで。」


 涼子さんが私から体を離す。


「居留守、使っちゃおうかしら。」


 ピンポーン


 インターホンの音が、しつこく鳴らされる。


「雰囲気ぶち壊し。」


 涼子さんが忌々しげに言うと服を着る。


「キー子ちゃん、待っててね。ほら、見える? あそこにある道具とかも、いつかキー子ちゃんに使ってあげようと思って買ったんだ。戻ってきたらたっぷり使ってあげるからね。じゃあ、良い子で待ってるんだよ。」


 私は涼子さんの指し示したほうに目をやる。


 ……見たことのない物が並べられていた。


 怖い。


 や、やだ。


 いやだよ……


 いやだ!


 助けて、穂波ちゃん!
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