ハンバーガーと私とガールズラブ
「な、何よ! 夕月穂波!?」


 涼子さんのそんな声が聞こえた。


「先輩を返しなさい! 先輩! いるんでしょ! 返事して! どこにいるの!」


 穂波ちゃんの、そんな声も聞こえた。


 穂波ちゃんだ。


 助けに来てくれたんだ。


「ほ、ほが、ひ、ほなひ……」


 口が、上手く動かない。


 喉が震えてるだけだ。


 でも、言わないと。


 すぐそこに、穂波ちゃんがいるんだ!


「ほ、ほが、ひ!」


「先輩!」


「あらあら。あんたみたいなチビに、何が出来るって言うの?」


 ドンっと言う音が聞こえた。
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