ハンバーガーと私とガールズラブ
「あ、う……」


「体格の差くらい考えたら? ふふふっバカね。」


 涼子さんが再び部屋に入ってきた。


 気を失っている穂波ちゃんを抱えて。


「ほ、ほなみ、ちゃ……」


「この子、バカよね。どうやって嗅ぎつけたか知らないけど、助けに来て捕まるなんて。空回りばっかり。そうだ、この子を動けなくしてさ。見せ付けてあげようか。貴女が乱れて、悦んでるところ。」


「ひ、ひん。」


「それとも、この子にも教え込んで、3人で楽しめるようにしちゃおうか?」


「そんなのごめんよ!」


 穂波ちゃんが飛び起きると、ファイティングポーズを取った。


 やられた振りをしてたんだ。


 距離を取って、近づけさせないように威嚇している。


「涼子お姉さん。先輩は返してもらうから。今のうちに謝った方が良いですよ」


「ふ、ん? 何? 気絶した振りしてたみたいだけど、まだ続けるなんだ? でも、また同じことになるよ? 謝るのは穂波ちゃんのほうじゃないのかな? 痛いこと、されたくないでしょ?」
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