ハンバーガーと私とガールズラブ
 穂波ちゃんは私をチラリと見ると顔を真っ赤にした。


「先輩を、こんな風にしたの、許せません。絶対に。」


「ふふふっ。妬かない妬かない。」


 私は何とかして体を動かそうとした。


 だけど、ダメだった。


 穂波ちゃん、逃げて。


 だめだよ。勝てるわけ無いよ。


 穂波ちゃん、身体小さいじゃん。


 子供と大人のケンカだよ。


「ほなみちゃん、にへ、け。」


「逃げないです!」


 穂波ちゃんははっきり断言した。


 だけど、遠慮なく近寄った涼子さんは穂波ちゃんの腹を殴り、倒れこんだ穂波ちゃんは涼子さんに転がされて。


 そのまま、お腹の上に乗られてしまった。
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