ハンバーガーと私とガールズラブ
 学校に着くまで、穂波ちゃんは色んな話を私にしてくれた。


 可愛い犬の話とか、美味しいご飯の話とか。


 穂波ちゃん、意外と美味しいラーメン屋さんのこととか知ってて、今度行きましょうなんてお誘いもあった。


 ラーメンくらいならガールズラブじゃないと思ったし、別に良いよね。


 ただ、昨日苦し紛れに私が言った『ヨメニミコス大統領』の正体を探られたときは、かなり焦った。


 知らないよ、そんな人。


 と、まぁ、穂波ちゃんのおかげでずいぶん気分が楽になった。


 これなら頑張れると、私は昇降口で穂波ちゃんとバイバイする。


 上履きを履き、教室に向かう。


 段々気分は重くなる。


 でも、良いさ。


 なんとかなるなる。


 頑張れ私!


 負けるな私!
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