Successful Failure -短編集-
翌朝。
いつもより早起きして、昨日、コップを割った罰として、朝食当番までさせられた。
「美鈴、目玉焼きの黄身、固すぎ!私、いつも言ってるわよね?半熟にしてちょうだいって!」
もう、文句があるなら自分で作ればいいのに。
せっかくの休日の朝が台無し。
気晴らしに、DVDでも借りに行こうかな・・・
「あ、TATSUYA行くなら、スナノの新曲借りといて?」
「えー、やだ」
「いいじゃん。減るもんじゃないんだから、ほら、これで」
お姉ちゃんに1000円をもらい、私は家を出た。