紙飛行機にのせて…
大学見学
4日後。

「すみません。」
慎也は医大の見学に来ていた。


「都月君だよね?」
「はい、よろしくお願いします。」



「えーと、君もだね。五十嵐君。」
「はい!」

慎也の隣から、甲高い声がかかった。

「都月君、君と同じ見学者。五十嵐詠一-Eichi.Igarashi-君。」

「はぁ。」
「よろしく!」


(暑苦しい奴だな…)
彼を見て、慎也は思った。


「2人しかいなかったんだよね〜。今日。さて、行こっか。あ、僕は東行人-Yukito.Azuma-。よろしく。」

「あ、はい。」
「よろしくお願いします!」

(暑苦しい奴。)
慎也はまた、そう思った。

***


「医大生は今、研修か講義に参加しているから…あんま今日は会わないかなー。会いたかった?」

前に東さんで、後ろに慎也と五十嵐という、けいせい(?)で歩く。

「大学生は忙しいですもんね!」
慎也は、困った。


東さんと暑苦しい奴(五十嵐)2人の世界に入ってる気がするからだ。


「あ、そうだ!2人とも!今ね、ある病院の医院長が講義してるんだ!此処の卒業生で…首席だったんだって!良かったら…」

“卒業生”と言うのに、慎也はドキリと肩があがった。

「講義…見学して見る?」

「もちろんです!」

「都月君?」
「あ、はい…良いですよ。」
無理に笑った。

「そっか〜♪あ、すぐそこだから。」
東さんは、すぐ先を指した。

嫌な予感を、慎也は…この時、感じ取った。

——————…

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