紙飛行機にのせて…

「ごめんね、時間大丈夫？」

「別に。」
家に帰ったら、今日は1人だ。

勉強は…する気がない。



「けど、手短に済ましてくれる？」

詠一が、(勝手に)注文したラテアートのカプチーノの一口啜った。


2人だけなので、カウンター席に座って…


「どっちから話そうかな…んー…決めた！なんで、琴美”って、下の名前を言ったのかな？苗字だったよね？」


「そーだっけ？」
とぼけた。


「とぼけないでよ！」

「…僕はいつだって、真面目だけど？」

詠一が、真剣な表情だったから、話すことにした。


「マジか！んな前から…琴美と？」

「琴美が目を覚まして思い出した。」
また一口、カプチーノを啜った。


「…そっか。」
詠一に睨まれた気がした。