紙飛行機にのせて…
もう、じぶんでさえも…消えてなくなりたい…

消えたいんだから…


「琴美!」
だから、消えてよ…

「琴美!」
お願いだから…キエテ。


ほっといてよ。
「琴美!」

キエテ。消えてよ!


……


何も聞こえない。
もう、イイんだ。死にたいから…死んでも、良いんだよね?


「行くぞ。」
悪魔が私に手を差し伸べる。

「うん、悪魔さん…」

もう、悪魔と自身が分からなくなった自分しかいないし、何も…聞こえない。



「琴美!」

なんて、誰かを呼ぶ声は遠ざかって、消えていた…



悪魔と自身が分からなくなった自分は、暗闇の何処かへと、

静かに、静かに何処かへと…



——————…

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