紙飛行機にのせて…

最後の最高の…別れ?

「琴美。」

容体が悪化し、無理に起き上がって、2日経った。



琴美は、口元には酸素マスクをつけられて、左手は点滴で繋がれている。


慎也は学校帰りに、
病院へと足を向け、琴美の病室に寄る。


「琴美…」
父は昨日言った。

『最悪の場合…このまま…目覚めない。目覚めたとしても…』

“回復する見込みはない。”と…



「回復する見込みがなくったって…琴美が目覚めてくれれば、それで…」
慎也は1人、そう呟いた。


紙飛行機を、あの引き出しの上に置いた。




ふと、窓から空を見上げると、
今にも——雨が降り出しそうな天気だった…

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