紙飛行機にのせて…
「あー、誰とも会わないかなって…ただそれだけです。夜勤だったんですね。紗子さん。」

「慎也君…」

「それと…気分転換に。屋上、開いてます?あ、夜だから、流石に…」


「えぇ、閉まってるわよ。けど…ちょっと待っててね!」


数分後、

「はい!鍵は返してね。特別よ!」

紗子が屋上の鍵を持ってきた。

「良いんですか?」

「えぇ、良いのよ。と・く・べ・つに♪」

「はい?」

ニコリと、紗子は微笑み、
「だって、慎也君、貴方…屋上へけっこー行くでしょ?

それと、医院長先生の息子さんだから!特別よ!」

そう言った。

「ありがとうございます。では…」

慎也は屋上へと向った。


紗子は、見回りを再開し、ナースステーションに戻った。


——————…

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