紙飛行機にのせて…
だが、今年は多忙で行けなかった為、今日、来たのだ。


都月家の墓参りはほぼほぼ、慎也と小浮気だ。


「…あれ?」

気づかなかった。掃除をしていても気づくはずだが…


花が…置いてあったのだ。お供え物を置く所に…

安っぽい造花が…


「まさか…父さん?」

慎也の父は忙しく、墓参りには来れないのだ。


慎也と父は一緒になって墓参りは…いつしかしなくなった。


今日は、たまたま慎也1人だけ。愛は、自分なりの事情があるからだ。


バケツの水をこぼす。
そのバケツを元の位置に戻し、墓地を去った…

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