紙飛行機にのせて…
慎也が去り、

「ケホ。」
咳き込んだ。

手を見ると…血が。

「〜!」

血のついていない方のもう片方の手で手すりを掴みながら、


近くの水道に行く。

バシャバシャ…
血を洗い流した。


「うぇ…」
吐き気をともない、吐いた。


「〜!」
血が、大量の血が…

それを、また流す。


血を吐き、やつれた顔が。
(…やっぱ、限界かな。)


手すりや壁をつたって、ベッドに戻る。

「…慎也先輩、か。」

ポツリと呟いて、眠りについた…


——————…

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