紙飛行機にのせて…
それで、慎也の父親から手術を受け、

日常生活に支障が出ない、極普通に回復。(リハビリして)



「では…」

「お父さんによろしくの〜」

(お父さんに、ね…)


***

「あ!先輩!来てくれたんですか〜♪」


「父さん…いない?」

「いにゃいで〜す♪ついさっきまではいたんにゃけど〜」
琴美の病室。

年上と知ってから、慎也の事を“先輩”と、呼ぶようになった。


「そう。」
安堵の息をついた。



「都月先生…嫌い?にゃんですか?」

「…今は、言えない。“赤の他人”の花戸には…」

「あーあ、外出たいにゃー。」


慎也は、父親が嫌いだ。
だから、病院を継ぐ気がない。


それは、ともかく…

「外、出れないの?」

「うん、暫く出れにゃいんだにゃ。」
暫くって…


「あ!先輩!屋上…行くんですか?」

「今日は…行かないかな。」

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