恋の治療は腕の中で
「……わ。 さわ。 紗和。」


うーん。


あれっ?ここどこ?


「気がついたか。」


えっ?悠文?

「何で悠文が?って言うかここどこ?」

はぁー、

ん?悠文なんかすごく疲れてる?

ギュッ

悠文が優しく私を抱き締める

「どうしたの?」

「まったく心配ばかりかけやがって。」

心配?誰を?

「お前ここがどこだか分かるか?」

「どこだろう?」

周りを見渡すと、テレビ、机、椅子……そして私の座ってるのは、ベッド。

……ベッド!



「分かったみたいだな。」


なんでホテルの客室に?
聞きたいことが色々ある。

「何で私達部屋にいるの?って言うか何でここに悠文が?それに中田くんは?」

「それより、紗和具合はどうだ?」

そう言いながら悠文は何故か私の目を見て脈まで見てる。

「うん。少しボーッとするけど、飲みすぎただけだし今はもう大丈夫。」

「そうか良かった。」

ニコッ

悠文が優しく笑って私の頭を撫でてくれた。

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