恋の治療は腕の中で
婚約
でも、ちょっと待ってよ。


婚約ってなに?


「あのう、とうどう…… いや、はるふみさん。」


「は る ふ み。」

そうですか


「はるふみ。

婚約してるってどういうことでしょう?」

「まさか、覚えてないの?」

いやいや何を?


「ふーん。

紗和さあー、婚約者でもないのにいきなり泊まってエッチしちゃうんだ。」


うわー、なに

さっきまで優しかったじゃない。

でもそうだよね。そう思われても仕方がないんだよね。


「うそ うそ、冗談だよ。」


何が冗談なの?

婚約してること、それとも簡単にエッチしちゃう女だってこと?


ぎゅっ

悠文は強く抱き締めながら


「ごめん、ごめん。

言い過ぎた。

だから泣かないでくれ。」


私が泣く?

頬に触れた指が濡れていた。


人前でしかも1日にこんなに泣いたのなんて何年ぶりだろう。


「意地悪しないで、教えて。」

自分がこんなに甘えた事を言うなんて




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