恋の治療は腕の中で
帰りのクルマで

「今日はありがとう。

ううん、昨日からずっとだよね。」


ははっ


私が恥ずかしそうに笑うと


「少しは、元気でた?」

うん。


「もしあの時一緒に居てくれなかったら、路頭に迷う所だった。

感謝しても足りないくらい。」


そう言うと悠文は、私の頭をくしゃくしゃとした。

「じゃあ。お礼をしてもらわなくちゃだな。」


えっ、なにをすれば?


「今は、お金も余り無いからたいした物は買えないけど、あっ、お給料がでてからなら。

それまで待ってくれる?」


「そんなに待ってられないよ。」


そうなんだ。

うーん、どうしよう。


「今晩、返してもらうから。」

「俺、物とかお金とかそう言うのはいらないから。」


じゃあ、何でお礼すればいいんだろ?


「あっ、じゃあ夕飯とかは?

何か食べたい物あれば、作りますよ。」


「うーん。それもいいんだけど、もう遅いから夕飯は帰りに何処かで食べて帰ろうと思ってるんだ。」



じゃあ、どうすればいいの?


「紗和は、分かってないな。」


何を?


ニヤ

「お礼は、紗和自身だよ。」

わたし? ………………


えっーーー、それってつまり ってことだよね!


「おっ、その顔はわかったみたいだな。

晩飯食ったらさっさと帰るぞ。」



なんか張り切ってません。


「あー、それから。

シャワー浴びたらこれ着てね。」


紙袋を渡されて中を開けたらセクシーランジェリーにお揃いのキャミソールまで。

いつの間に!この変態ドクター!


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