恋の治療は腕の中で
ベッドに下ろすと

「約束のもの見せて。」


えー、 私は顔が真っ赤になる


無理無理!人前で服脱ぐとかありえませんから。


「あれぇー、おかしいなぁー、確かお礼するんだったよね?」


うう、何この意地悪な声


「しょうがないなぁー、紗和にはまだ無理だったかな?」


私は物凄い勢いで首を縦にふる。


「じゃあー」


悠文は私にゆっくり近づき右手で私の髪を耳にかけ、顔を近づけて

「俺が脱がしてやるよ。」


だから、耳元で囁かないで~。

私がビクッってなると、悠文は唇を耳から私の唇に滑らせて、優しくキスをした。

顔の角度を変えてキスしたり、私の下唇を軽く噛んだりされていくうちに、私はうっすら唇を開き彼の舌を受け入れていた。


彼の手が私のパジャマのボタンを外し始める。それでもキスはやめない。


あっという間にパジャマが脱がされると、悠文はわざと距離を置き私のキャミソールをじっと見る。

私は恥ずかしくて両腕で身体を隠そうとするとその腕を掴まれた。

「今度はやって。」

彼の瞳を見ると自分が自分でなくなってきた。

恥ずかしがりながらキャミソールを脱ぐ私、その様子をじっと見つめる悠文。


やだ、あんまり見ないで。

「意地悪……」


「紗和、綺麗だ。」

悠文は、私の頭を支えながらそっとベッドに倒した。




< 39 / 163 >

この作品をシェア

pagetop