蒼天の絆~夜空の琥珀2~
「……コンタクトケース?」
「お前、眼鏡だと体育ができないだろう。なら単位が取れず留年必至だ。俺のクラスからそんな面倒なヤツ出したくないからな。コレ使え」
「コレって、雅宏さんが?」
「そうだ。眼鏡と同じ性能の、特殊加工した俺特製コンタクトレンズだ。ついこの間できた」
「まさか、この間のボヤ騒ぎってコレを造ってて……」
「失礼な。ボヤじゃない、小規模爆発。コレのために校長から厳重注意を受けた。俺の命懸けの開発精神に感謝するんだな」
「ええっと、ありがとう?」
せっかくの好意を無下にするのも忍びなく、とりあえずもらっておく。