3日限りのルームシェア
『兄貴着いたでしょ?3日間頼むね』
「樹さんてあんなにやさしい人だったけ?」
『・・・・・知香にはね』
「え?どういうこと?」
『そのうちわかるから、とにかく兄貴を頼みまーす』
「え?言ってる意味がわからないんだけど」
続く返事はなかった・・・

知香は起き上がると時計を見た。
時計は4時を少しまわっていた。
そろそろ夕飯の買い物に行かなくてはと樹の部屋まで行き
買い物に行くと告げると
樹は、自分も買い物に行くと言いだした。
そんなキャラだったっけ?と思ったが断る理由もないので
一緒に行くことにした。
家を出る前に、知香は樹にここの部屋の鍵を渡した。
「これ・・・ここの部屋の鍵です。3日間とはいえ鍵がないと外出も
困ると思うので・・・」

一緒に行ったスーパーは本当に疲れた。
とにかく視線を感じる。
ここのスーパーは昔ながらのスーパーといった感じで
客層は昔からのなじみ客ばかり。
そんなスーパーでイケメンが買い物してるんだから
視線を感じないわけがない。
こんなことならちょっと遠いが大型ショッピングモールで買い物すれば
良かったと少し後悔したくらいだ。
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