あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
『どうしたの? なにか忘れ物?』
『違う』
『じゃあ、どうして……』
カカオは、あたしの質問に答えず……。
うわわっ!
カカオは身を乗り出したかと思うと……ベッドに手を付き、あたしの顔を覗き込んだ。
その差、わずか1センチ……。
少し動けば、互いの唇が当たってしまいそう……。
『まお……』
『…………』
『俺、今日はここにいていいか』
『へぇっ!?』
その色っぽい顔と、声に背筋がゾクゾクしていたとき、まさかの言葉。
いきなり、カカオ、なに言ってっ……!
『どうして……』
喉が詰まって、うまく言葉が出てきてくれない。