あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
「魔界──ここウェズリアは、魔力を持った者が住んでいるということは、聞きましたね?」
「はい」
「この世界サーチェルには、三つの界があります。
『界』と言っても精密にいえば持つ力の種類ごとに住んでいる界を分けているというわけなのです。
例えば天界には、天力を持つ天使や神がおります。魔界はこの通り、魔力を持つものが住んでおります。
天界、魔界、そして、界はもう一つあり、そのもうひとつの界は、魔界と隣接しています。 そこへは、行かれましたか?」
それって、あたしがこちらの世界に連れて来られたときにいた場所だよね。
あの、環境の最悪なところ。
「はい。 こちらの世界に来たときに、一番最初に訪れました。 正直あそこ、環境が悪くて最初はあそここそが魔界だと思いましたよ」
あたしは笑っていうけど、背中に王子の冷たい視線を感じたので、笑顔が引き攣った。
「ええ、確かにあそこは環境は悪いです。 もとは、あんなに汚れていなくて、ウェズリアのようにキレイでした」
「じゃあ、なんであんな風に……」
悲しそうに言うモルガさんは、あたしが呟くと目だけで笑った。
「あそこに住む人間たちが、自ら汚したからです」
それって……地球の温暖化やゴミ問題と一緒?
こちらの世界でも、そんなことがあるの?