スプリング×ラブ!
「ごちそうさまでした………っくしゅ」
「坂井くんさぁ、マスクあげるからつけなさい。今日、病院行きなさいよ?」
先生が使い捨てマスクを手にベッドの側に来た。目には憐れみの色が浮かんでいる。
「マスクはするけどっ………さ、採血が怖いから病院は嫌…」
「採血が怖いからぁ?バカねぇ」
「痛いんですよ!注射と逆で抜かれるんですよ血を…赤い液体…………気持ち悪…っ!」
実は、花粉症と同時に血液恐怖症だった。
血液恐怖症という病名はたぶんないだろうが、本当に血が怖いので他に言い表しようがないのだ。
その透夜の震えが伝わって、無機質な白さのパイプベッドがカタカタ揺れた。
「坂井くんさぁ、」
溝口先生は何度目かの呼びかけをした。透夜は涙の止まらない目を向ける。
「今日はもう帰りなさいよ」
「………え」
「どうせ授業なんか受けてないんでしょ?」
「はぁ…まあ…そうっすけど…」
鼻をかみながら喘ぐような声を出す。
ポケットティッシュは今日だけで6袋空にした。
「坂井くんさぁ、マスクあげるからつけなさい。今日、病院行きなさいよ?」
先生が使い捨てマスクを手にベッドの側に来た。目には憐れみの色が浮かんでいる。
「マスクはするけどっ………さ、採血が怖いから病院は嫌…」
「採血が怖いからぁ?バカねぇ」
「痛いんですよ!注射と逆で抜かれるんですよ血を…赤い液体…………気持ち悪…っ!」
実は、花粉症と同時に血液恐怖症だった。
血液恐怖症という病名はたぶんないだろうが、本当に血が怖いので他に言い表しようがないのだ。
その透夜の震えが伝わって、無機質な白さのパイプベッドがカタカタ揺れた。
「坂井くんさぁ、」
溝口先生は何度目かの呼びかけをした。透夜は涙の止まらない目を向ける。
「今日はもう帰りなさいよ」
「………え」
「どうせ授業なんか受けてないんでしょ?」
「はぁ…まあ…そうっすけど…」
鼻をかみながら喘ぐような声を出す。
ポケットティッシュは今日だけで6袋空にした。