スプリング×ラブ!
保健室は本校舎の1階、廊下の端にある。
『在室』と書かれたプレートを確認してから、コンコンと2回ノックをした。
すぐに「どうぞー」と答えが返ってきたので、透夜は中に入った。
「しつれーしまーす…」
入ってきた彼を見て、白衣の人物が苦笑した。
「あらー坂井くん。なに、また今年も酷いの」
「酷いっすよどうにもならないです」
校医の溝口先生はやれやれと首を振った。
「まあ、今日は天気もいいしねえ」
「一年中冬か夏だったらいいのに。俺、秋も実はダメなんすよ」
「あらまあ」
先生はそりゃ大変ねーと言いながら、ノートパソコンを操作している。画面には文章作成ツールが表示されていて、毎秒3文字程度が打ち込まれていく。
「いまほど酷くはないんですけど……せんせ、ベッド空いてる?借りていい?」
「ホントは熱があるわけでもないんだから授業に出た方がいいと思うよー」
ダメともいいとも言わなかったけれど、その答えを肯定と取って、透夜は窓から一番遠いベッドに横になった。
『在室』と書かれたプレートを確認してから、コンコンと2回ノックをした。
すぐに「どうぞー」と答えが返ってきたので、透夜は中に入った。
「しつれーしまーす…」
入ってきた彼を見て、白衣の人物が苦笑した。
「あらー坂井くん。なに、また今年も酷いの」
「酷いっすよどうにもならないです」
校医の溝口先生はやれやれと首を振った。
「まあ、今日は天気もいいしねえ」
「一年中冬か夏だったらいいのに。俺、秋も実はダメなんすよ」
「あらまあ」
先生はそりゃ大変ねーと言いながら、ノートパソコンを操作している。画面には文章作成ツールが表示されていて、毎秒3文字程度が打ち込まれていく。
「いまほど酷くはないんですけど……せんせ、ベッド空いてる?借りていい?」
「ホントは熱があるわけでもないんだから授業に出た方がいいと思うよー」
ダメともいいとも言わなかったけれど、その答えを肯定と取って、透夜は窓から一番遠いベッドに横になった。