【短】溺愛ショコラ



『うん、許さない。』

「っ、そんなぁ…っ」


涙ぐんだ目で、縋るようにブラックスマイルを浮かべた先生を見つめる。

確かに、変な勘違いをして、思い出したくもない数々の失礼な発言をしてしまった私は自業自得だけど。


『……茉子。』

「っ、……?」


どうしたら許してもらえるのだろうとグチャグチャな頭の中で考えていると、上から掛かった低い声。

回された腕は、変わらず私の腰に絡みついたまま離してもらえない。

…何この拷問。


『俺、今無茶苦茶ムカついてるの、分かる?』

「っ……」


先生の美しすぎてもはや恐怖を感じさせる笑顔を目の前に、私は生命の危機を感じた。

先生の1人称が"ワタシ"から"俺"になったところを見ると、相当ご立腹なのが伺える。

その原因は私にあることも、十分理解しているだけにツライ。



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