あなたに逢えてよかった。~叶え、夢~

そして次に会ったのは…七歳。
そこから夏帆は徐々に家に来るようになった。

そしていつもと同じように夏帆は家にきた。その時は…9歳だったっけ。
遠哉はなんかの用事で…俺と夏帆とで遊んでた。そんなとき。


夏帆「遠哉は好きな人いるのー?」


夏帆が何を思ったのか、俺に好きな人を聞いてきた。


悠哉「いる…けど?」


夏帆「そーなんだぁ~!誰々?」


悠哉「い、言えるかよ!」


夏帆「えー?意地悪~じゃあ私の好きな人はねぇ~遠哉なんだよ♪あ、遠哉には言わないでね?」


俺はその瞬間、泣きたくなった。
笑顔で頬を赤く染めて好きな人を言う夏帆は恥ずかしいけど何故かすっきりした顔だった。
きっと自分以外の人間にこの事を打ち明けるのは初めてだったんだろう。
きっと俺が夏帆の事を好きじゃなかったら喜ばしい事なんだろうな…。

< 112 / 300 >

この作品をシェア

pagetop