あなたに逢えてよかった。~叶え、夢~
悠哉side

はぁ…。俺って馬鹿だよな…。 

夏帆に《遠哉じゃなくて俺にしとけ!》って言えるタイミングはいっぱいあったのに…
本当は夏帆が好きなんだって言えたのにな…。
後悔しても…もう遅い…。

俺は小さい時から夏帆が好きで。今思えば一目惚れだったのかもしれない。 

夏帆と最初に会ったのは五歳の時だった。
親父が急にもうすぐ同い年の女の子が遊びに来るぞ!って言い出して…すっげぇイヤだった。
でも…想像していた女の子とはちがって、男の俺らと普通に遊ぶ女の子だった。
普通におもちゃの取り合いして、普通にケンカして。

夏帆が家に帰る時には…3人とも大泣きだったっけ。

< 111 / 300 >

この作品をシェア

pagetop