血の記憶
許さ、ないわよ
お願い。
幸せにな……っ…らぜっ………許さな…いっ………!
今は私の邪魔をしないで。
私の記憶を蘇らせないで。
瞳を閉じ深呼吸をする。
それを何度か繰り返し目を開けた時には体の震えは止まっていた。
「ごめんなさい、話の邪魔をして」
「いいけど、本当に大丈夫?」
まだ心配そうな翔真に頷いてみせると、納得いかない顔をしながらも話を続ける。
「俺とこいつが会ったのはちょうど桜が満開のときだった」