血の記憶
走って待ち合わせ場所に近づくと菜央の姿。
まだ俺には気づいていない様子で、ケータイを取り出したり辺りを見渡したりしている。
駅の時計を見上げると12時15分ぐらい。
15分ぐらいの遅刻ですんでよかった。
少し罪悪感が弱まり奈央のもとへと駆け出す。
15分ぐらい?
その15分が俺たちの運命を破滅へと導いた。
菜央は命を、俺は菜央を。
なぁ、神様。
いるんだったら教えてくれよ。
15分、その15分の代償がこれって大きすぎだろ。