血の記憶
「ごめんっ、香坂さん!話があるなんて嘘なんだ」
「うん…………ってえ!?」
驚きで緊張なんか吹っ飛んで素の声で叫んでた
そんな私を見て笑う浜松くんに
不覚にもドキッとする。
「な、なんでそんな嘘つくのよ!」
「うーん、だって俺香坂と喋ってみたかったから」
あぁ、二回目三回目。
この人はこの短時間でどれだけ私の心臓を叩くのだろう
胸の高鳴りが終わらない。
急に名字だけど呼び捨てで、しかも喋ってみたかったから?
こんなの勘違いするなって言うのが無茶ぶりだ。