血の記憶
「へ、へぇー。そうだったんだ?」
「あれ顔赤くない?」
意地悪い顔をして言われ軽く殴ってしまったのは仕方ない
照れてるのを隠すのに必死だったんだから。
この日を境に私と浜松くん、ううん、この日からすでに浜松くんではなく亮君、香坂ではなく奈央ちゃん。
もう後戻りできないくらいには育っていた気持ちがあった
それには今となっては後悔しかないけれど、幸せだったのはと聞かれたらこのときのことが未だに蘇る。
だってあの時までは私は確かに笑っていたのだから。