血の記憶
「中、入れば」
「え……」
今のって私に言ったんだよね?
念のため振り返ってみるけど、やっぱりそこには私一人。
「あ、じゃあお邪魔します。」
「どーぞ」
ずっと押さえてくれていたドアを通って中に入る。
中は意外に綺麗に片付けられている。
前を歩く翔真に着いていくと、着いた先はリビング。
「二人共遅いぞ」
「先お邪魔してまーす!」
そこのソファーの上でリラックスしている二人が口々に騒ぐ。
……誰が部屋の主か分からないわね。