SMIWWER


母親と別れた瑞波はクラスが貼り出されている場所へと向う


同じ新入生でクラス表の前は混み合っていて あちこちでうかれた声が飛び交っていた


邪魔だなぁ うるさいなぁ
見終わったんならさっさと教室に行けばいいのに


履きなれないピカピカのローファーで爪先立ちをしながら自分の名前を探す


「南…南…」


芸術で美術を選択したから後ろの方のクラスになっているはずだ


サッサと見つけて教室で落ち着きたい


「南…あっ」


1年7組に 南 瑞波 の文字があった


8クラス中7組か、遠いな


人混みに背を向け昇降口に向かおうとしたとき急に腕をつかまれた


「瑞波ちゃん!久々だね!」


幼い顔で無邪気に笑っているが ショートの髪が外にハネている


大野 静香(オオノ シズカ)はきっと寝癖を直さずに入学式に来たのだろう


「私も7組だったよ!
同じになれて嬉しい!
ポニーテールにしてるからすぐに瑞波 ちゃんだって分かっちゃった!」


腕を掴んだまま 強く上下に腕を振るので
静香の髪はさらに乱れ 瑞波のポニーテールも揺れた


「わぁ!静香ちゃん!
同じ中学の子がいて良かったー!」


テンションを高めにして話す


瑞波は人と話すときこうすることにしているのだ


友達関係は良いに越したことはない


キャッキャと手を取り合って話す姿はどこにでもいる女子高生の姿そのものだ


結局瑞波自身もクラス表の前でたむろう人混みの一部になった





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