君が嫌いで…好きでした
春の風の匂いがする…
暖かい…
奏叶「あ、起きた?」
ゆっくり目を開けると一番に奏で叶が写った
千菜「奏叶……?ここは…」
奏叶「保健室だよ。湊から聞いたよ
寝不足だったんでしょ?よく眠れた?」
…学校に着いてからの記憶がない
もしかしてずっと寝てたのかな…
久しぶりにちゃんと寝た気がする…
湊から聞いって言ったよね…
結局また迷惑かけちゃった…
千菜「うん…」
奏叶「…怖い夢ずっと見てて眠れなかったって聞いたよ。今は大丈夫?」
千菜「うん…」
そういえば今はあの夢見なかったな…
だから安心して寝れたのかも
寝起きでボーッとしてた私だけどあることに気がついた
千菜「奏叶…ずっと手…握っててくれたの…?」
奏叶「うん。千菜がうなされないように願ってた」
なんて言って奏叶は笑った
でも急に真面目な顔をして言った
奏叶「ごめん。千菜が悩んでるのちゃんと気付いてあげられなくて。
千菜が寝てる間俺ずっと怖かった
もしかしたらこのまま千菜が目を覚まさないかもしれないって…」
千菜「奏叶…ごめん…心配かけて」
奏叶「ううん。大丈夫そうで安心した」
…奏叶の手…暖かくて優しくて安心した
湊「お、起きたか」
千菜「湊…」
湊「少し顔色良くなったな」
鈴村「千菜ちゃん!もう心配したんだから
具合はどう?」
千菜「おかげでだいぶ良いです…先生にまで心配かけてごめんなさい…」
鈴村「いいのよ。心配くらいさせて。千菜ちゃんはまだ子どもなんだし、私の大事な生徒でもあるんだから。ね?」
鈴村先生…
千菜「ありがとう…先生…」
鈴村「ゆっくり休みなさい」
奏叶「そういえば千菜食欲ある?」
湊「もう昼休みだぞ」
え、私そんなに寝てたんだ…
千菜「少し…」
奏叶「良かった。少しでも食べないとね」
湊「飲みもんもあるから好きなの選べよ」
鈴村「他の先生には内緒にしておくからここで食べていいわよ」
悪夢にうなされて怖がってばかりいたけど…私の周りにはこんなにも助けてくれてくれる人がいる
支えてくれる人がいる
私は…1人じゃない
奏叶「え…!?千菜泣いてるの!?どうしたの!?やっぱり体調悪い!?」
泣いてる私を見て奏叶は慌てた
きっと感謝しても足りない
千菜「ありがとう…」