君が嫌いで…好きでした

ピピピピ…



千菜「37度…」



意外と早く熱下がったな…
これなら明日から学校に行ける

こんなに早く風邪が治るなんて思ってなかった
1人で暮らしてからは風邪なんて1週間は続くのに…


奏叶がいたからかな…
朝…また来るって言ってた
もうそろそろ来るのかな…



ピーンポーン…


なんて考えてたら来たのかな…


私は玄関のドアを開けた


そこにはやっぱり奏叶が居て
そして今日はもう1人…



千菜「湊も…」



湊「よ、なんだよ
思ったより元気そうじゃん
とりあえず上がらしてもらうな~」



奏叶「千菜どう?
見た感じ大丈夫そうだけど…」



千菜「うん、もう…平気」



奏叶「そっか良かった」



湊「なんだよ、見舞いに来た意味ねぇじゃん」



奏叶「湊の奴ずっと千菜の事心配してたんだよ。千菜が居ないと変な感じだって」



湊「かな…!何勝手に喋ってんだよ!
誰がこいつの心配なんかするかっ」



………湊は分かりやすい人…



千菜「2人とも…ありがとう…」



そう言うと奏叶うは嬉しそうに
湊は少し照れ臭そうに返事をした


湊「さっ、せっかく見舞いに来たんだしまた料理でも作るか!
昼はちゃんと食った?」



千菜「うん…奏叶が作ってくれたお粥があったから…」



奏叶「全部食べてくれたんだ。ありがとう」



……せっかく作ってくれたのに残したり捨てたりするわけないじゃん…



湊「んー粥だけかぁ…さ
少しはガッツリしたもんでも作るか~」



奏叶「千菜はまだ休んでてね」



そう言って2人一緒にご飯を作り始めた


湊も奏叶も当たり前のように心配してこんな風に私を助けてくれる

未だに信じられない
こんな風になるなんて本当に思わなかった…


目を閉じるのは怖い
目を閉じればあの時の光景が鮮明にまぶたの裏に焼き付いて離れないから


でも…今は



湊「おい、出来たぞ」



奏叶「どうしたの千菜、具合悪くなった?」



目を閉じていても2人の呼ぶ声がハッキリ聞こえる
目を開ければそこに2人が居る
当たり前のような事にすごくホッとした



千菜「ううん…大丈夫……いい匂いする」



湊「おう、今日は風邪によく効く薬味うどん

これくらいなら食べられるだろ
あとかながスムージー作った」


湯気の立ついい匂いが漂ううどん
当たり前のように3人で机を囲んだ

湊の作ってくれたうどんを一口口に入れた



千菜「…美味し……なんだかホカホカして暖かい」



湊「たぶん生姜のお陰だな
体が暖まるから風邪の時はいいんだ」




湊物知り…それに…やっぱりコックとか向いてそう…



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