【完】Sweet☆カカオくん!
「寝る。」
食欲が満たされて、次は睡眠欲。
いつも沢山寝てるけど、どれだけ寝ても寝足りない。
「おい。」
「ん? 何? 加々尾くん。」
お弁当を片付けていたコイツの腕を引き、俺の隣へと寝転ばせる。
一ヶ月前まではずっと一人で寝ていたのに、最近はコイツがいないと眠れなくなった。
「抱き枕になれ。」
俺より何センチも小さい百瀬を腕の中へ閉じ込めて、ギュッと抱きしめる。
鼻につくコイツの甘いシャンプー香りに、体中が満たされていくような感覚。
「か、かかか加々尾くん!?」
コイツのテンパる声なんて聞こえないほど、俺は直ぐ眠りに落ちていった。
隣にいる百瀬の存在が、今となっては安心出来る睡眠導入剤。