星に願いを


「絶対アンタは疫病神。アンタといたら絶対不幸になる」


帰り道、メグからどうしたの?というメールにさっきあった事を述べて返信。あたしってば鞄を置き忘れたまんまで帰ってきちゃったらしい。鞄はメグに頼み、寄ったコンビニでは100円アイスを亮助に奢らせて、ふらふらと帰宅。



「ちゃんと助けてやったやろ」

「全然嬉しくない」



それは少し嘘。助けてくれたのはやっぱり嬉しかったし、アタシを馬鹿にした男に水ぶっかけてくれて心がスッとした。




「だけど、ありがと」




にひ、と笑って振り向くと亮助は照れたように頬をかいた。





「俺に惚れんなよ」

「てゆーか、アンタのせいだからね」





ま、彼氏が居なくたってこんな生活悪くないかもね。




< 44 / 54 >

この作品をシェア

pagetop