きっと、明日も君がすき。


タイミングが悪い。せっかく話し出そうとしてくれてたのに。残念に思いながらも、足を止める。

ここで、さよなら、だ。




足を止めた私に気付いたのか、そのまま数歩歩き続けた結真くんもすぐに止まって振り返ってくれる。


不思議そうな顔をしながら。

「どうした?」




「あのね…結真くん…」


真っ直ぐ顔を見て言えなくて。視線を彷徨わせた後、結真くんを見れば、怪訝そうな顔をしていて。




「……志桜里?」


――ずるい。そんな、優しそうな声でどうして今名前を呼ぶの。

「何突っ立ってんの」




「結真くん、」


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